平成23年3月2日
本2日(水曜日)(現地時間同日),ガーナの首都アクラ市において,我が方片上慶一駐ガーナ国大使と先方アルハジ・ムハマド・ムムニ外務・地域統合大臣(Alhaji Muhammad MUMUNI, Minister for Foreign Affairs and Regional Integration of the Republic of Ghana)との間で,2億円の「貧困削減戦略支援無償資金協力(セクター財政支援(保健))」及び10億円の「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
ガーナは,政治的・社会的安定を保ち,国内の政治・経済改革に積極的に取り組んでいる一方,依然として脆弱な経済構造や貧困等の開発課題を抱えています。また,同国は,2010年8月~11月,北部地域を中心に豪雨による大規模な洪水被害が発生したことを受け,深刻な食料不足に陥っています。
「貧困削減戦略支援無償資金協力(セクター財政支援(保健))」は,ガーナ政府が,その保健分野の開発計画で示された課題に取り組むことを支援するため,保健分野への財政支援を行うものです。本件協力により,我が国がこれまでアッパーウエスト州で実施してきている地域保健機能強化等の個別事業の開発効果を高めるとともに,ガーナ全体の保健政策や指標の改善に寄与することが期待されます。
「食糧援助」は,洪水被害によるガーナの食料不足に緊急に対応するため,米の調達に必要な資金を供与するものです。
我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の食料及び保健分野での取組みを支援していくことを表明しており,本件協力はその達成にも貢献するものです。
(参考)
ガーナ共和国はアフリカの西部に位置し,国土面積は約23.9万平方キロメートル,人口は約2,380万人(2009年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約700米ドル(2009年,世銀)。