平成23年1月21日
- 本21日(金曜日)(現地時間同日),エリトリアの首都アスマラ市において,我が方髙田稔久駐エリトリア国大使と先方ベルハネ・アブレヘ財務大臣 (Mr. Berhane Abrehe, Minister of Finance) との間で,4億5,000万円の「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
- エリトリアは,30年に亘る武力紛争の末,1993年にエチオピアからの独立を果たしましたが,長年の独立戦争が社会,経済に与えた影響は大きく,一人当たりGNIは270ドル(2008年,世銀)と,非常に低い水準にあります。
- エリトリアでは,労働人口の7から8割が農業に従事しており,政府は食糧生産性向上のため努力しています。しかし,エリトリアの農業生産性は未だに低く,不安定な降雨の影響を受けて食糧不足が発生しています。また,2008年に発生した世界的な穀物価格・燃料価格の高騰が継続しており,貧困層は食糧確保が一段と難しい状況におかれています。このような状況を緩和するため,我が国は食糧援助の実施を決定しました。
- なお,我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の農業・食糧分野における取組みへの協力を強化することを表明しており,本件協力はこれを具体化するものです。
(参考)
エリトリアは,面積11.8万平方キロメートル,人口507万人(2009年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)270米ドル(2008年,世銀)。