平成22年12月10日
- 12月10日(金曜日)(現地時間同日),ナイジェリアの首都アブジャにおいて,我が方植澤利次駐ナイジェリア国大使と先方スオミ・サカイ・ユニセフ在ナイジェリア事務所代表(Dr. Suomi Sakai, UNICEF Nigeria Country Office Representative)との間で,8億8,100万円を供与額とするユニセフを通じた無償資金協力「小児感染症予防計画(the Project for Infectious Diseases Prevention for Children)」に関する書簡の交換が行われました。
- 我が国は,2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,母子保健の拡充や感染症対策支援等を表明しました。ナイジェリアはポリオ野生株が蔓延している4カ国(ナイジェリア,インド,パキスタン,アフガニスタン)のうちの一つであり,また,世界各地へのポリオウイルスの最大の伝播国であることから,同国におけるポリオ撲滅は国際社会におけるポリオ対策の最重要課題となっています。
- 本計画によって,5歳未満児約3,300万人にポリオワクチンを供与することにより,ナイジェリアのポリオ撲滅に資すること,マラリア対策として妊婦約70万人に対して抗マラリア薬を供与することによりマラリア罹患率の低減に貢献すること,また,5歳未満児約220万人に対して駆虫剤を供与することにより寄生虫感染症対策に貢献することが期待されます。
(参考)
ナイジェリア連邦共和国は,面積約92.4万平方キロメートル,人口約1.5億人(2008年),人口一人当たりのGNI(国民総所得)1,140米ドル(2009年)。