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アフガニスタン・イスラム共和国に対する国連食糧農業機関(FAO)を通じた無償資金協力
「カブール県及びバーミヤン県灌漑・小規模水力発電整備計画」
に関する書簡の交換について

平成22年11月10日

  1. 本10日(水曜日)(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブール市において,我が方廣木重之駐アフガニスタン国大使と先方テケステ・ゲブレイ・テキイFAOアフガニスタン代表(Mr. Tekeste Ghebray Tekie, FAO Representative in Afghanistan)との間で,総額13億5,600万円の無償資金協力「カブール県及びバーミヤン県灌漑・小規模水力発電整備計画」(the Programme for Improvement of Irrigation Systems and Construction of Micro-hydro Power Facilities in Kabul and Bamyan Provinces)に関する書簡の交換が行われました。

  2. アフガニスタンでは,長年に亘る内戦の影響により同国の主要産業である農業のインフラも壊滅的な被害を受け,人口の3分の1は食料援助に依存し,70%の国民は栄養不足状態にあります。同国の農業生産拡大を図るためには,現在十分活用されていない同国の水資源の適切な管理と開発を通じた農作地の灌漑整備が不可欠であり,また,農村の生活環境を改善するためには,水資源を活用した小規模水力発電施設整備による電力供給も重要となっています。

  3. 本件協力は,カブール県,バーミヤン県の河川流域における灌漑関連施設の建設及び小規模水力発電の整備を行うとともに,アフガニスタン政府(水・エネルギー資源省)及び農村コミュニティ(ミラーブ(伝統的な水管理人)を含む)に対する水資源管理・施設維持に係る技術訓練等を行うものです。本件協力により,カブール県及びバーミヤン県の河川流域周辺の約24,000ヘクタールの農地が灌漑整備され,灌漑対象地域の穀物収穫高の増加が見込まれるとともに,小規模水力発電施設の整備により,周辺の約2,000世帯に対して電力が供給され,同国の持続的・自立的発展に資することが期待されます。

(参考)アフガニスタン・イスラム共和国の人口は約3,000万人(推定)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)。

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