平成22年9月2日
本2日(木曜日)(現地時間同日),ミャンマー連邦の首都ネーピードーにおいて,我が方野川保晶駐ミャンマー国大使と先方ソー・ター国家計画経済開発大臣(Soe Tha, Minister for National Planning and Economic Development)との間で,3億200万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画」(the Project for Human Resource Development Scholarship)に関する交換公文の署名式が行われました。
ミャンマーでは、2000年まで断続的に大学が閉鎖されていたことから,市場経済化を始め,将来の国造りを担う優秀な人材を育成することが極めて重要な課題となっています。本案件は,ミャンマーの若手行政官等を対象に,日本に留学するために必要な学費等を供与するものです。本案件の実施により,ミャンマーの市場経済化を支える行政官等が将来各分野の指導者としてリーダーシップを発揮するとともに,日本とミャンマーの相互理解・友好関係の構築に寄与することが期待されます。
なお,ミャンマーは,中国,インドという大国の間に位置する地政学的に重要な国であるとともに,我が国にとって重要なパートナーであるASEANの一員ですが,同国における政治情勢,人権状況等を踏まえ,緊急性が高く真に人道的な案件や,民主化・経済構造改革に資する人材育成のための案件等に限定し,支援を実施してきています。