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マラウイ共和国に対する環境プログラム無償資金協力
「気候変動による自然災害対処能力向上計画」に関する書簡の交換について

平成22年7月28日

  1. 本28日(水曜日)(現地時間同日),マラウイ共和国の首都リロングウェ市において,我が方松本洋駐マラウイ国臨時代理大使と先方ケン・カンドド財務大臣(The Honourable Ken Kandodo, Minister of Finance)との間で,5億円の環境プログラム無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画(the Programme for the Improvement of Capabilities to cope with Natural Disasters caused by Climate Change)」に関する書簡の交換が行われました。

  2. マラウイでは毎年雨季(11月~翌3月)に深刻な洪水被害が生じており,農業生産や公衆衛生に深刻な被害が出ています。かつては,洪水被害は特定の地域に限定されており,マラウイ政府としても一定程度対応が可能でしたが,近年は気候変動の影響により,国内各地域で洪水が多発するようになり,被害が拡大しています。被害地域においては,治水及び安全な水の確保が急務であり,また,衛生面の環境悪化も懸念されています。

  3. この協力は,マラウイの被災民への給水等を通じた生活環境の改善と,河川の堤防整備を通じた洪水被害防止のため,緊急時の給水,築堤・堤防補強及び井戸掘削等を行うための資機材の整備に必要な資金を供与するものです。

  4. この協力は,我が国が,2008年5月の第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の気候変動対策等における取組への協力を強化することを表明したことに基づきこれを具体化するものであるとともに、昨年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環となるものです。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同も表明しているマラウイと引き続き気候変動分野で連携していきます。

    (参考)
    マラウイ共和国はアフリカ南部に位置し,面積は11.8万平方キロメートルを有し,人口は約1,428万人(世銀,2008),一人当たりGNI(国民総所得)は約290米ドル(世銀,2008)。
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