平成22年7月15日
本15日(木曜日)(現地時間同日),首都タシケント市において,我が方平岡邁駐ウズベキスタン大使と先方アブドゥラ・アリポフ副首相(Mr. Abdulla N. Aripov,Deputy Prime Minister)との間で,総額2億3,300万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画」(the Project for Human Resource Development Scholarship)に関する交換公文の署名式が行われました。
ウズベキスタンは,中央アジア地域の中心に位置し,地域人口の約半分を擁する地域の中心国であるだけでなく,南部をアフガニスタンと接しており,中央アジア地域の安定にとって鍵となる国です。また,同国は天然ガスなどの豊富な天然資源に恵まれており,我が国のエネルギー安全保障にとっても重要です。さらに,同国は伝統的に親日国であり,同国との友好関係の更なる強化は我が国の国際社会における足場を強固にするものです。
我が国は,上記の重要性にかんがみ,ウズベキスタンの着実な経済行政改革の実施と民主化を促進するための支援を実施しています。本件協力は,ウズベキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。同協力により,ウズベキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し,同国の経済社会開発に活かしていくとともに,我が国に対する理解を深めることが期待されます。
(参考)
ウズベキスタン共和国は,面積約44.7万平方キロメートル,人口約2,750万人(2009年,国連人口基金),一人当たりGNI(国民総所得)は910米ドル(2008年,世銀)。