平成22年7月5日
7月5日(月曜日)(現地時間同日),ボリビアの首都ラパス市において,我が方田中和夫駐ボリビア大使と先方ダビッド・チョケワンカ・セスペデス外務大臣(Mr. DAVID CHOQUEHUANCA CÉSPEDES)との間で,以下2案件(総額15億2,000万円)に関する書簡の交換が行われました。
(1)「貧困農民支援」(供与額3.2億円)
(2)「森林保全計画」(供与額12億円)
案件概要
(1)「貧困農民支援」
ボリビアの農業は,近代的技術や農業資機材の導入が遅れているため生産性が極めて低い状況にあり,肥料も国内で生産をしておらず,国内需要を充分に満たせない状況にあります。本件は同国内の肥料の安価な配布を通じ主要食用作物(ジャガイモ,トウモロコシ等)の生産性向上を図るとともに,食糧安全保障を強化するとともに,同国の60%を占める貧困層の大半を占める農業従事者に対する貧困対策に資することが期待されます。
(2)「森林保全計画」
ボリビア政府が2009年に策定した国家森林保護計画に資するよう国内のアマゾン流域における森林保全・管理を目的として,衛星画像の分析機器,アグロフォレストリー用資機材等を供与し,不法伐採防止,植林による森林再生,アグロフォレストリーの導入により住民の生活改善等を図るとともに,同住民に対する啓蒙活動を行うものです。本件の実施により森林保全を通じて,生物多様性の保護等環境保全とともに,地域住民の生活改善に資することが期待されます。