平成22年4月29日
4月29日(木曜日)(現地時間28日(水曜日)),エルサルバドル共和国の首都サンサルバドル市において,我が方加來至誠駐エルサルバドル国大使と先方ウゴ・ロヘル・マルティネス・ボニージャ外務大臣(Sr. Hugo Roger Martinez Bonilla, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de El Salvador)との間で,15億円を供与額とする環境プログラム無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」(The Programme for the Improvement of Capabilities to Cope with Natural Disasters Caused by Climate Change)に関する書簡の交換が行われました。
エルサルバドルでは,気候変動による天候不順の多発による被害が深刻化しており,2008年11月のハリケーンによる被害からの復旧が未だ不十分であり,次の雨期までに,防災・復旧能力強化のための防災関連機材整備の重要性が高まっています。この計画は,エルサルバドルに対し,気候変動に起因するハリケーンによって被害を受けた地域の復興のための重機等を供与するものであり,同国の防災・復興能力強化に貢献することが期待されます。
この計画は鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め,エルサルバドルと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)エルサルバドルは,面積約21,040平方キロメートル,人口約613万人(08年世銀),一人当たりGNI(国民総所得)は約3,460米ドル(08年世銀)。