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コンゴ民主共和国に対する国際連合児童基金(ユニセフ)を通じた無償資金協力
「赤道州,東西カサイ州におけるコミュニティ参加を通じた子供のための環境整備計画」に関する書簡の交換について

平成22年4月29日

  1. 我が国政府は,コンゴ民主共和国政府に対し,ユニセフを通じ,「赤道州,東西カサイ州におけるコミュニティ参加を通じた子供のための環境整備計画(the Project for Support to Child-Friendly Environment through Community Participation in Equateur, Kasai Oriental and Kasai Occidental which contributes to promoting community empowerment in the Democratic Republic of the Congo)」の実施に資することを目的として,6億100万円のコミュニティ開発支援無償資金協力を行うこととし,このための書簡の交換が,4月29日(木曜日)(現地時間,同日),同国の首都キンシャサにおいて,我が方北澤寛治駐コンゴ民主共和国大使と先方ピエレット・ヴュ・ティ・ユニセフ在コンゴ民主共和国事務所代表(Ms. Pierrette VU THI, UNICEF Representative in the Democratic Republic of the Congo)との間で行われました。

  2. コンゴ民主共和国では,長年の紛争後,学校や病院等の社会インフラの疲弊が著しく,学齢期の児童を取り巻く環境は劣悪であるため,除隊少年兵及び,鉱山で働く子供の未就学等が問題となっています。このため,コンゴ民主共和国政府は,児童のための環境整備に努めています。

  3. 本件協力は,ユニセフを通じて,紛争により破壊された基礎生活基盤を復旧し,国内避難民の再定着を促進することを目的に,赤道州,東西カサイ州を対象とし,各コミュニティの支援団体を組織するとともに,保健施設及び教育施設の整備等を実施するために必要な資金を供与するものです。
  4. 本件協力の実施により,1)保健所50箇所,保育園18教室,小学校48教室,青年集会所6箇所等の整備及び関係職員育成,2)30のコミュニティにおける除隊少年兵受入補習校及び研修所の整備,3)孤児及び要援護児童約4,500名への小学校教育及び同約500名の職業訓練のための支援,が可能となります。

  5. 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等において,アフリカ諸国における平和の定着への協力の強化について表明しており,本件協力はその支援策の一つです。

    (参考)
    コンゴ民主共和国は,面積約234.5万平方キロメートル,人口6,600万人(2009年),人口1人当たりのGNIは150米ドル(2008年)。
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