平成22年4月8日
- 本8日(木曜日)(現地時間同日)、ローマにおいて、我が方安藤裕康駐イタリア国大使と先方ジーナ・カサールWFP事務局次長(Ms. Gina Casar, Deputy Executive Director, the United Nations World Food Program)との間でコンゴ共和国に対する2億7,000万円の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が行われました。
- コンゴ共和国の状況
同国の農業は零細・小規模で営まれており、過去数十年間の度重なる内戦が農業に打撃を与え、国内の食糧生産に大きく影響を与えました。1,000万ヘクタールの耕作可能な土地は僅か2%しか作付けされていないために、国内需要を満たすことができません。また、国連開発計画(UNDP)の人間開発指数では、2007年は182カ国中136位となっており、帰還民を含む貧困層への支援が求められています。
- この協力は、このような同国の社会的弱者の置かれた状況に鑑み、WFPの支援要請に応え、人道的見地から食糧援助を実施するものです。今回の食糧援助が、これらの国々における食糧不足の緩和に繋がることが期待されます。
(参考)
コンゴ共和国は、面積34.2万平方キロメートル、人口約377万人(2007年:世銀)、人口一人あたりのGNI(国民総所得)1,540ドル(2007年:世銀)