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モロッコ王国に対する円借款の供与について

平成22年3月19日

  1. 本19日(金曜日)(現地時間同日)、ラバトにおいて、我が方柳谷俊範駐モロッコ国大使と先方サラヘディン・メズーア経済・財政大臣(Mr. Salaheddine MEZOUAR, Minister of Economy and Finance)との間で、「地方都市上水道整備計画」及び「地中海道路建設計画(II)」の実施のため、それぞれ154億8,700万円、84億5,500万円(計239億4,200万円)を限度とする円借款の書簡の交換が行われました。
  2. 対象案件の概要

    (1)「地方都市上水道整備計画」

     本件は、モロッコの中北部のケミセット及び中央部のクリブガ地域の上水道施設(浄水場、ポンプ場、貯水施設、送水管等)の整備(増強、新設)を行うものです。本件上水道整備により、安全な水供給と、これに伴う住民の生活改善が期待されます。
     この計画の給水対象人口(事業完成2年後の2015年)は、ケミセット地域が38万9,507人(44.0%増)、クリブガ地域が121万8,048人(68.7%増)の予定です。

    (2)「地中海道路建設計画(II)」

     本件は、モロッコの地中海道路整備計画のうち、テトゥアン~エル・ジャブハ間の120キロメートルの道路の新規建設、拡幅等を行うものです。我が国政府は、2001年に本計画に対し、円借款を供与しました。今般の「地中海道路建設計画(II)」に対する円借款は、本計画中に発生した資材価格の高騰及び為替の変動等を理由とする事業費の増加に対処するため、追加的に資金供与を行うものです。
     本件計画は、モロッコの輸送力の増強・安定に寄与することが期待されます。また、本計画の沿線には合計14の地方村落(人口約18万人)が立地し、地域住民の経済・社会インフラへのアクセス向上、沿線経済活性化による貧困削減等の効果も期待されます。

  3. 供与条件

    (1)金利:年1.4%(コンサルティング・サービス部分については、年0.01%)
    (2)償還期間:25年(7年の据置期間を含む)
    (3)調達条件:一般アンタイド

(参考)

  1. モロッコは北アフリカに位置する、面積約44.6万平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口3,086万人(2007年)、1人当たりGNI(国民総所得)約2,580ドル(2008年)の国である。
  2. 計画実施概要図(別添)(PDF)PDF

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