平成22年3月10日
- 本日(水曜日)(現地時間同日)、マプトにおいて、我が方瀬川進駐モザンビーク国大使と先方オルデミロ・バロイ外務協力大臣(Mr. Oldemiro Baloi, Minister of Foreign Affairs and Co-operation)との間で、59億7,800万円を供与限度額とする円借款「ナンプラ-クアンバ間道路改善計画」(Nampula-Cuamba Road Upgrading Project)に関する書簡の交換が行われました。
- 本件は、モザンビーク北部のナンプラ州ナンプラとニアッサ州クアンバ間の道路の改良(道路建設約350キロメートル及び橋梁建設6か所)を行うものです。
モザンビークでは、長年続いた内戦の影響により道路整備は著しく立ち後れており、道路の舗装率は約20%に過ぎず、未舗装道路は雨期には通行不能になる区間も多いことが問題となっています。また、本計画の対象となるナンプラ州はモザンビークの中で貧困人口が最も多い州であることから、経済活性化を通じた貧困削減が喫緊の課題となっています。
さらに本計画の対象区間は、モザンビークのナカラ港と内陸国のマラウイやザンビアを結ぶ「ナカラ回廊」の一部をなすことから、本計画の実施により、物流の増加による経済社会活動の活性化、地域経済統合の促進、沿線地域住民の生計向上等が期待されます。
また、本件はTICAD IVにおいて我が国が支援を表明した「広域インフラ整備」支援に位置付けられます。
- 供与条件
(1)金利:年0.01%
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件:一般アンタイド
(本件はアフリカ開発銀行(AfDB)及び韓国輸銀との協調融資案件)
(参考)
モザンビーク共和国はアフリカ東岸に位置し、面積約79.9万平方キロメートルを有し、人口は約2,108万人(世銀、2008年)、一人当たりGNI(国民総所得)は約370米ドル(世銀、2008)。