平成22年3月18日
- 本18日(木曜日)(現地時間17日)、エクアドルの首都キトにおいて、我が方今井治駐エクアドル国大使と先方リカルド・パティーニョ・アロカ外務貿易統合大臣(Eco.Ricardo Patiño・Aroca, Ministro de Relaciones Exteriores, Comercio e Integracion)との間で、我が国のエクアドルに対する9,570万円を限度とする一般文化無償資金協力「ベンハミン・カリオン・エクアドル文化会館国立劇場音響及び照明機材整備計画(el Proyecto para el Mejoramiento de Equipos de Sonido e Iluminación del Teatro Nacional de la Casa de la Cultura Ecuatoriana "Benjamín Carrión")」に関する交換公文の署名式が行われました。
- ベンハミン・カリオン・エクアドル文化会館は、「芸術文化を全てのエクアドル国民に」という理念の下1944年に設立された機関で、国立劇場のほか、美術館、図書館等の運営管理を行っています。同文化会館では、日本関連の文化事業も実施されており、同国における日本文化発信の協力機関ともなっています。
- 同文化会館の国立劇場は、公的機関、教育機関、文化芸術グループ等の文化行事や芸術公演に年間を通じて使用されていますが、音響及び照明機材の不足と老朽化により、公演活動に支障をきたしています。本計画は、同劇場の機材整備を支援するもので、エクアドルの幅広い層の国民が芸術活動に触れる機会の向上に資するものです。また、同劇場は、機材の不足で実現ができなかった日本文化紹介事業も実施していきたいと希望していることから、両国間の文化交流促進も期待されます。
(参考)
エクアドルは、面積25.6万平方キロメートル(本州と九州を合わせた広さ)、人口約1,330万人(2007年)、1人当たりのGNI(国民総所得)は3,080米ドル(2007年)。