平成22年3月22日
- 本22日(月曜日)(現地時間同日)、アフガニスタン首都カブール市において、我が方廣木重之駐アフガニスタン国大使と先方ザルメイ・ラスール・アフガニスタン・イスラム共和国外務大臣(Dr. Zalmai Rassoul, Ministry of Foreign Affairs of Islamic Republic of Afghanistan)との間で、7億円の環境プログラム無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」(the Project for Introduction of Clean Energy by Solar Electricity Generation System)に関する書簡の交換が行われました。
- アフガニスタンでは、長期に亘る内戦による発電設備の破壊等により、電力が慢性的に不足しています。同国の公共電力普及率は非常に低く、電力需要の増加に供給が追い付かず、電力供給量の増加及び安定化が求められています。こうした状況を受け、アフガニスタン政府は、温室効果ガスの排出削減と電力セクターの再建・整備の両立を急務としています。
- この協力により、カブール国際空港施設内において、系統連系型太陽光発電システム(250キロワット)が設置されるとともに、太陽光発電システムに係る基礎知識の習得・保守点検方法等の技術研修が実施されることにより、今後、年に約100万人の旅客が見込まれるカブール国際空港への電力供給の安定化に貢献するとともに、同国におけるクリーンエネルギーの普及・啓発活動の促進が期待されます。
- この協力は鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め、アフガニスタンと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)
アフガニスタンの面積は約65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)、人口は約3,000万人(推定)である。