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カーボヴェルデ共和国に対する無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」及び「食糧援助」に関する書簡の交換について

平成22年3月19日

  1. 本19日(金曜日)(現地時間同日)、カーボヴェルデ共和国の首都プライア市において、我が方齊藤隆志駐カーボヴェルデ国大使(セネガルにて兼轄)と先方ジョゼ・ブリト外務大臣(H. E. Mr. José BRITO, Minister of Foreign Affairs)との間で合計6億4,000万円の無償資金協力案件に関する書簡の交換が行われました。
  2. カーボヴェルデにおいては、昨年9月から10月にかけて、100年ぶりとも言われる豪雨により、サンニコラウ島を中心に、複数の島々において甚大な被害が発生しました。無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」(供与額3億円)は、被害を受けた地域における給水、道路網の復旧、電力確保等のための施設・機材等を整備するため、必要な資金を提供するものです。
  3. また、カーボヴェルデで耕作可能な国土は10%程度にとどまっており、必要な食糧の大部分を輸入に頼らざるを得ない状況にあります。サヘル諸国干ばつ対策委員会と国連食糧農業機関が行った合同調査によると、国内在庫と2008/2009年度の収穫分を合わせても、今年度は国内消費量の9%分のみを賄いうる状況であり、穀物輸入の大幅な増加が予測されています。我が国は、このような状況を緩和するため、「食糧援助」(供与額3億4,000万円)の実施を決定しました。
  4. 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の気候変動対策や農業・食糧分野における取組への協力を強化することを表明しており、本件協力はこれを具体化するものであるとともに、「気候変動による自然災害対処能力向上計画」については、鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め、カーボヴェルデと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考)

 カーボヴェルデ共和国は、面積4,033平方キロメートル、人口53万人(2007年、世銀)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)2,430米ドル(2007年、世銀)。

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