平成22年3月16日
- 本16日(火曜日)(現地時間15日(月曜日))、スワジランド王国の首都ムババーネ市において、小澤俊朗駐スワジランド国大使(南アフリカ共和国にて兼轄)と先方シュラングセンピ経済企画開発大臣(His Royal Highness Prince Hlangusemphi, Honorable Minister of Economic Planning and Development)との間で、2億4,000万円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
- スワジランドでは、農村地域に居住する貧困層は天水農業に依存しており、過去7年に亘り続いている干ばつの影響による収穫量の減少により、食糧不足が深刻化しています。2009年第2四半期には深刻な干ばつが発生し、同国政府は、北東部の地域を中心に256万人以上の住民に緊急に食糧援助が必要としています。また、同国では、年間14万トンのメイズを主食として消費していますが、2009年の収穫高は7万トン程度であり、栄養状態の改善に向けて緊急的な措置が求められています。今回の支援は、このような同国の食料不足に対応するため、メイズの調達に必要な資金を供与するものです。
- 本件協力は、我が国が2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の食糧問題等における取組みへの協力を強化することを表明したことに基づき具体化するものです。
(参考)
スワジランド王国はアフリカの南部に位置し、面積約1.7万平方キロメートルを有し、人口は約117万人(世銀、2008年)、一人当たりGNI(国民総所得)は約2,520米ドル(世銀、2008)。