平成21年11月25日
- 11月25日(水曜日)(現地時間同日)、プノンペン市において、我が方黒木雅文駐カンボジア国大使と先方ハオ・ナムホン副首相兼外務・国際協力大臣(H. E. Mr. HOR Namhong, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation)との間で、10億9,800万円の紛争予防・平和構築無償資金協力「地雷除去活動強化計画」(The Programme for Integrated Mine Clearance and Landmine Victim Assistance)に関する書簡の交換が行われました。
- 対人地雷や不発弾は一般市民に無差別に被害を与える人道上重大な問題であり、紛争後の復興開発にとって大きな障害となっています。カンボジアでは、紛争終結後20年近く経った現在でも、400万から600万個の地雷及び不発弾が残留しているとされ、地雷除去、不発弾処理により住民の安全な生活を確保することは、同国の社会経済を発展させる上で重要な課題となっています。
- 日本は、これまでもカンボジア政府による対人地雷対策を支援してきています。本計画は、カンボジアでの地雷除去において中心的な役割を果たしているカンボジア地雷対策センター(Cambodia Mine Action Centre: CMAC)に対して、バッタンバン州など高度地雷汚染地域における対人地雷除去活動に必要な地雷除去機の供与、供与機材の維持管理及び犠牲者支援を行うものです。本件協力により、対象地域の地雷原居住民約3,000人が地雷及び不発弾の脅威から解放されるとともに、農道整備等により近隣住民約6万人が裨益し、地域の経済的・社会的開発が進み、生活水準が改善されます。
(参考)
- カンボジア王国は、面積約18.1万平方キロメートル、人口1,340万人(2008年)、人口一人あたりのGDP(国内総生産)は710ドル(2008年)
- 地雷除去活動予定地域地図(別添)(PDF)

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