平成21年11月20日
我が国政府は、WFP(国連世界食糧計画)を通じ、社会的弱者を抱える以下の2か国に対し、「食糧援助」として合計6億円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、11月20日(金曜日)(現地時間同日)、ローマにおいて、我が方安藤裕康駐イタリア国大使と先方アミール・アブドラWFP事務局次長(Mr. Amir Abdulla, Deputy Executive Director, World Food Program of the United Nations)との間で行われました。
今回の食糧援助の対象内訳(カッコ内は供与額)
(1)ギニアビサウ共和国 (3億円)
(2)タジキスタン共和国 (3億円)
各国事情
ギニアビサウは国連開発計画が発表した人間開発指数において177カ国中175位に位置づけられる貧困国(一人あたりGNP(国民総生産)200米ドル(2007年))で、慢性的な食糧不足が問題となっています。
タジキスタンは、1991年のソ連崩壊後の独立以降、内戦と同国国民の国外移住が進み、旧ソ連諸国の中での最貧国(一人あたりGDP(国内総生産)795米ドル(2008年))となっています。また、近年、泥流、地滑りといった自然災害が続き、穀物生産地が打撃を受けたため、食糧確保が困難な状況になっています。