平成21年9月4日
- 我が国政府は、アルメニア共和国政府に対し、「貧困農民支援」として、1億7,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、9月4日(金曜日)(日本時間同日)、同国の首都エレバンにおいて、我が方池上正喜在アルメニア国参事官(ロシアにて兼任)と先方ゲラシム・アラヴェルジャン農業大臣(H. E. Mr. Gerasim ALAVERDYAN, Minister of Agriculture of Republic of Armenia)との間で行われました。
- 本件協力は、貧困状況に置かれたアルメニアの農民に対する支援を目的として、同国の主要食糧作物である小麦及びジャガイモの増産に必要なトラクター、農作業機(ヘイベーラー)等の農業資機材の購入とその輸送に必要な資金を供与するものです。
- アルメニア政府は、主要食糧作物の自給率向上及び生産安定を目指し「貧困削減戦略ペーパー(PRSP:2003-2015)」、及び農業開発政策として「安定的農業開発戦略(2004-2015)」などを策定し農業生産の拡大を図っていますが、農業機械や肥料等の不足などにより計画の達成は厳しい状況にあります。
- 本件協力により、同国における主要食糧作物の生産性が向上し、同国の貧困削減、経済社会開発に貢献することが期待されます。
(参考)
アルメニア共和国は、面積約3万平方キロメートル、人口322万人(2007年)、コーカサス地域に位置し、アゼルバイジャン、グルジア、トルコ及びイランと国境を接している。また、国民一人あたり国民総所得(GNI)は2,630米ドル(2007年)である。