平成21年8月3日
- 我が国政府は、WFPを通じ、内戦や干ばつ、貧困のため慢性的な食糧不足の状況にある社会的弱者(国内避難民、女性、子供等)を抱えるスーダン共和国に対し、6億6,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月2日(日曜日)(現地時間同日)、ハルツーム(スーダンの首都)において、我が方石井祐一駐スーダン国大使と先方忍足謙朗国連世界食糧計画在スーダン事務所長(Mr. Kenro Oshidari, Sudan Representative and Regional Director of World Food Programme in the Republic of the Sudan)との間で行われました。
- スーダンでは、2005年1月に締結された南北包括和平合意(CPA)により20年以上に及ぶ内戦は終結しましたが、食糧が慢性的に不足しており、国連人間開発指数で177か国中147位(2007年)に位置づけられるなど基礎生活環境は極めて困難な状態にあります。本件協力は、我が国として、同国の社会的弱者が置かれた状況にかんがみ、人道的見地からWFPを通じて、食糧援助を実施するものです。
- 我が国は、昨年5月の第4回アフリカ開発会議(TICADIV)等において、アフリカ諸国の農業・食糧分野における取組への協力も強化することを表明しており、本件協力はそれを具体化するものです。
(参考)
スーダン共和国はアフリカの北東部に位置し、国土面積は約250万平方キロメートル、人口は3,915万人(2008年)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)970米ドル(2007年)。