平成21年7月6日

1. 7月6日（月曜日）（現地時間同日）、ケニアの首都ナイロビにおいて、我が方岩谷滋雄駐ケニア国大使と先方ケニヤッタ副首相兼財務大臣（Hon. Uhuru Kenyatta, M.P., Deputy Prime Minister and Minister for Finance）との間で、総額22億6,400万円を限度とする下記2案件に関する交換公文の署名式が行われました。

   （1）「HIV・AIDS対策計画」（the Project for HIV/AIDS Control）

   （2）「カプサベット上水道拡張計画」（the Project for Augmentation of Water Supply System in Kapsabet Town）

2. ケニアは民主化及び経済改革に積極的に取り組むとともに、東アフリカ地域において、政治・経済面で重要な役割を果たしており、同国の安定と発展は地域の平和と安定にとり極めて重要です。また、我が国は、昨年5月の第4回アフリカ開発会議（TICAD IV）等、様々な場において、保健や水分野を支援することを表明しており、本件協力もその方針に基づくものです。
3. 「HIV・AIDS対策計画」（供与限度額3億800万円）は、市民のエイズ検査に必要な検査キット247万セットを調達するために必要な資金を供与するものです。本件協力により、全国で約140万人の成人男女の検査が可能となり、早期段階での治療や、母子感染を含む新たな感染の予防に役立つことが期待されます。
4. 「カプサベット上水道拡張計画」（供与限度額19億5,600万円）は、深刻な水不足問題を抱えるケニア西部のカプサベット市に浄水場を新設し、水道管を敷設するために必要な資金を供与するものです。本計画の実施により、同市の給水人口が現在の約5,000人から約3万2,500人に増加し、不衛生な水に起因する病気の発生も減少することが期待されます。

（参考）

1. ケニア共和国はアフリカ東部に位置し、日本の約1.5倍の面積（約58万平方キロメートル）を有し、人口は約3,750万人、一人当たりGNI（国民総所得）は約640米ドル。
2. 「カプサベット上水道拡張計画」計画サイト地図（添付）（PDF）

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