国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

パキスタンに対する円借款の供与について

平成20年5月3日

(写真)

  1. 我が国政府は、パキスタン・イスラム共和国政府に対し、総額479億4,300万円を限度とする額の円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、5月3日(土曜日)(現地時間同日)、イスラマバードにおいて、我が方高村正彦外務大臣と先方マクドゥーム・シャー・マフムード・クレシ外務大臣(Mr. Makhdoom Shah Mahmood Qureshi, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
  2. 背景及び対象案件の概要

    (1)パンジャブ州送電網拡充計画(第一期)(119億4,300万円)

     パキスタン最大の人口を擁し、国内電力の約7割を消費するパンジャブ州において、500キロボルト及び220キロボルトの送電線及び変電所の新設を行い、電力供給の安定化を図るもの。

    (2)パンジャブ州灌漑システム改善計画(113億8,200万円)

     国内の小麦及び綿花の約8割を生産するなど、農業が盛んであるパンジャブ州においては、農業生産の9割以上を灌漑農地に依存している。本案件は、灌漑インフラの改修、農民組織の設立・育成支援等を行い、農業生産の向上等を図るものである。

    (3)農村振興道路建設計画(第二期)(シンド州)(91億2,600万円)

     シンド州の地方部において舗装道路の整備を行い、農村部と都市部のアクセス改善により、農村の生活水準向上、貧困緩和を図るもの。

    (4)東西道路改修計画(国道70号線)(第一期)(154億9,200万円)

     バロチスタン州の州都クエッタとパンジャブ州の州都ラホールを結び、石炭等の鉱業生産物や農産物等の輸送を担う東西物流の主要ルートである国道70号線について、急峻かつ急カーブの山岳区間の改修等を行い、バロチスタン州とパンジャブ州間のアクセス向上を図るもの。本邦技術活用条件(STEP)による円借款案件である。

  3. 供与条件

    2.(1)、(2)、(3)

    • 金利:年1.2%
    • 償還期間(据置期間):30年(10年)
    • 調達条件:一般アンタイド

    2.(4)

    • 金利:年0.2%
    • 償還期間(据置期間):40年(10年)
    • 調達条件:日本タイド

    (2.(2)、(3)、(4)までのコンサルタント部分の金利は、年0.01%)

このページのトップへ戻る
目次へ戻る