平成21年1月23日
- 1月23日(金曜日)(現地時間同日)、エチオピア連邦民主共和国の首都アディスアベバにおいて、日本側駒野欽一駐エチオピア国大使とエチオピア側アーメド・シデ財務・経済開発担当国務大臣(Mr. Ahmed Shide, State Minister of Finance and Economic Development)との間で総計10億2,800万円を限度とする下記2案件に関する交換公文の署名式が行われました。
- 我が国は、昨年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等、様々な場において、アフリカにおける平和の定着を支援することを表明しています。エチオピアは、干ばつ、貧困、飢餓等の問題を抱えつつも、ソマリア、スーダン等の紛争国を有する東アフリカの「アフリカの角」の中で、民主化・経済改革を進めつつ、貧困削減等の開発課題に取り組んできています。
- (1)オロミア州給水計画(詳細設計:供与限度額2,800万円)は、エチオピア最大の人口を有するオロミア州の計8箇所において給水施設を建設し、施設の維持管理や調査に必要な機材を供与するものであり、本件協力はその詳細な設計を行うために必要な資金を供与するものです。
(2)同計画の実施により、約36.7%に留まっているオロミア州の給水率が向上し、安全に水を利用できる住民が約10万人増加することが見込まれます。
- (1)ノン・プロジェクト無償資金協力(供与額10億円)は、エチオピア政府による経済の構造改善や貧困削減のために必要な物品の購入を支援するものです。
(2)本件協力は、エチオピア政府の経済社会開発及び貧困削減へ向けた取り組みを支援するものです。
- また、同国の厳しい食料事情を緩和するため、本日、ローマにおいて、我が国と世界食糧計画(WFP)との間でエチオピアに対する8億6,000万円の食糧援助に関する交換公文の署名が行われる予定です。
(参考)
エチオピア連邦民主共和国はアフリカ東北部に位置し、面積は約109.7万平方キロメートル(日本の約3倍)、人口は約7,720万人、一人当たりGNI(国民所得)は約170米ドルです。