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パプアニューギニアの「ウェワク市場及び桟橋建設計画」に対する水産無償資金協力に関する書簡の交換について

平成20年10月10日

  1. 我が国政府は、パプアニューギニア国政府に対し、「ウェワク市場及び桟橋建設計画(the project for Construction of Wewak Market and Jetty)」の実施に資することを目的として、5億300万円を限度とする水産無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が10月10日(金曜日)(現地時間同日)、同国のポートモレスビーにおいて、我が方西山肇駐パプアニューギニア国大使と先方プカ・テム首相代行(The Hon. Dr. Puka Temu, MP, Acting Prime Minister)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

     パプアニューギニアの東セピック州ウェワクにおける市場及び桟橋の建設を行うため、市場棟、管理棟、桟橋、製氷機、貯氷庫等の建設を行う計画を実施するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    (イ)パプアニューギニアの水産開発は、国家水産開発フレームワークに沿って推進されており、同計画においては、1)水産加工品の生産量及び生産額の増大、2)水産業による食料安全保障、雇用及び国家経済開発への寄与、3)市場へのアクセス向上、市場との繋がりの強化及び市場の拡大、を掲げている。

    (ロ)当計画の対象地域である東セピック州ウェワク周辺において、ウェワク市場は農漁村民が小売人として生産物を販売して収入を得る拠点となっているが、低い地盤にあるため高潮位・降雨後には泥濘状態になり不衛生で敷地の活用ができず、また、市場棟は老朽化のため倒壊の恐れがある。ウェワク桟橋は2002年の地震で半壊し、残された部分も老朽化のため倒壊の恐れがある。海路でアクセスする小売人は足下が不安定な波打ち際において不便で非効率な荷揚げ・荷積みを余儀なくされている。また、角氷製氷器が老朽化により撤去されたため、同市場に関与する漁業従事者に対して流通鮮魚の漁業用途に適した角氷の供給が行えず、水産物の鮮度が適切に維持されないという問題を生じている。

    (ハ)このような背景のもと、農漁村民の収入機会を向上させるため、農漁村民の生産物の小売機能と海路交通インフラ機能の再構築を図ることを目的として既存の市場に隣接して、平均小売人数の大半を収容できる新しい市場及び半壊した桟橋に変わる新しい桟橋を建設する「ウェワク市場・桟橋整備計画」を策定し、パプアニューギニア政府から我が国に無償資金協力を要請が要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    (イ)本件の実施により、市場内の水はけが良くなり、衛生状態が改善される。

    (ロ)これまでなかった、市場等で販売される流通鮮魚に必要な角氷の供給が週あたり0トンから約2.5トンになる。

    (ハ)これまでなかった、農水産物を運搬するため桟橋を利用できるボートが一日あたり0隻から10隻になる。

    (ニ)市場を使う小売人の収入機会が向上する。

(参考)

  1. パプアニューギニアは太平洋中部にあり、面積は約46.2万平方キロメートル、人口は約619万人である。
  2. プロジェクト位置図(PDF)PDF

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