平成20年9月16日
- 我が国政府は、ミクロネシア連邦政府に対し、「ポンペイ国際空港改善計画(the Project for Improvement of Pohnpei International Airport)」の実施に資することを目的として、総額29億1,300万円(平成20年度6億5,600万円、平成21年度17億6,700万円、平成22年4億9,000万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととした。
- このため、9月16日(火曜日)(現地時間同日)、同国の首都パリキールにおいて、ミクロネシア連邦訪問中の森喜朗特派大使(元内閣総理大臣)及びエマニュエル・マニー・モリ・ミクロネシア連邦大統領の立ち会いのもと、我が方佐藤昭治駐ミクロネシア大使と先方ローリン・S・ロバート外務大臣 (Lorin S. Robert, Secretary of Foreign Affairs)との間で書簡の交換が行われた。
- 本計画の概要は次のとおりである。
(1)本計画の内容
- ミクロネシア連邦の運輸通信インフラ省及びポンペイ州政府ポンペイ港湾局が、同国の首都の空港であるポンペイ国際空港を改善することを目的に、滑走路延長及びターミナル・ビルの増築等を行うために必要な資金を供与する。
(2)本計画の必要性
- 同国にとって航空輸送は近隣各国とを結ぶ重要な交通機関であると同時に、国内に散在する島々の各州を結ぶ重要な交通機関である。
- ポンペイ国際空港は、同国の首都の空港でありポンペイ島唯一の空港であって、長さ1,836メートルの滑走路を有している。
- 同空港は、滑走路末端と護岸の距離が短く、安全のための用地が十分に確保されていない、滑走路が短いため運航に重量制限を強いられている、ターミナル・ビルの広さが不足し混雑を招いている、といった問題を抱えている。
- このような状況の下、ミクロネシア連邦政府は、ポンペイ国際空港の改善を行うための資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
- 滑走路末端の用地が拡張される等、国際基準に適合した安全性が確保される。
- 滑走路延長(約230メートル)により、これまでの旅客・貨物の積載量の制限が緩和される。
- ターミナル・ビルの別棟が増築されて、各旅客取扱施設の処理能力が改善される。これにより入国審査場や税関審査での待ち時間が緩和される。
(参考)
- ミクロネシア連邦は、面積約700平方キロ(奄美大島とほぼ同じ)、人口10.8万人(2006年)、人口1人当たりのGNI約2,300米ドル(2005年)である。
- プロジェクト位置図(PDF)

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