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ザンビア共和国に対する無償資金協力(貧困農民支援)に関する書簡の交換について

平成20年9月10日

  1. 我が国政府は、ザンビア共和国政府に対する「貧困農民支援」として、3億8,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、9月10日(水曜日)(現地時間、同日)、同国の首都ルサカにおいて、我が方三田村秀人駐ザンビア共和国大使と先方ンガンデゥ・マガンデ財務・国家計画大臣(The Honourable Ng'andu P. Magande, Minister of Finance and National Planning)との間で行われた。
  2. 本無償資金協力の概要は次のとおりである。

    (1)本無償資金協力の内容

     ザンビア共和国の貧困農民に対する支援を中心に、同国の食糧生産の増大に寄与するため、肥料約2,660トンの購入及びその輸送に必要な資金を供与する。

    (2)本無償資金協力の必要性

    • ザンビアでは、労働人口の65%以上が農業に従事しているが、農家の90%以上が耕作面積5ヘクタール以下の小規模農家であり、その農法も天水に依存する伝統的なもののため、農業生産は気候に左右されやすく、不安定である。また、大多数の小規模農家は、都市から離れた遠隔地に居住していることから農業資機材の調達が困難であることに加え、近年は、伝染病等による家畜の大量死、HIV/AIDSによる労働人口の減少などが農業生産及び経済発展を妨げる要因となっている。
    • このため、ザンビア政府は、貧困対策と持続的な経済発展のため、農業セクター開発に取り組んでおり、主食であるトウモロコシの改良品種や肥料を安く販売する計画を開始した。しかし、同国の厳しい財政状況に加え、昨今の肥料価格の高騰等により肥料調達が一層困難となっているため、今般我が国に対し無償資金協力が要請されたものである。

    (3)本無償資金協力の効果

     本件貧困農民支援の実施により、単位当たりの収量の増加、特に近年の肥料価格の高騰等によってその調達が一層困難になっているザンビアの貧困農家の食糧生産性向上に貢献することが期待される。

(参考)

 ザンビア共和国は、面積約75万平方キロメートル、人口約1,190万人、人口1人当たりのGNIは約630米ドルである。

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