平成20年9月4日
(1)本計画の内容
貧困状況に置かれたカンボジア農民に対する支援と、同国政府の農業振興政策への協力を目的として、肥料の調達を実施するために必要な資金を供与する。
(イ)本計画の必要性
カンボジアでは、人口の8割以上が農村部に居住し、労働人口の約6割は農林水産業に従事しているが、同分野の同国GDPに占める割合は3割ほどにとどまる。一方、カンボジアの全人口の約35%は貧困層に属するが、その内の約9割以上が農村部で生活している。
カンボジア国政府は貧困削減を目的として「2003~2005年の国家貧困削減戦略(National Poverty Reduction Strategy: NPRS)」を策定し、農林水産業分野の技術及び生産性の向上による農家の収入増、地方農村部の自給率向上を優先課題に位置付けている。
このような状況の下、カンボジア政府は、コメ、トウモロコシ及びキャッサバの生産を促進するため、貧困農民に対する支援として肥料を調達するために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(ロ)本計画の効果
(参考)
カンボジア王国は、面積約18万平方キロメートル、人口1,380万人(2005年)、人口一人あたりのGDPは454ドル(2005年)である。