平成20年8月26日
- 我が国政府は、ベナン共和国政府に対し、5億円のノン・プロジェクト無償資金協力(セクター・プログラム無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が、8月26日(火曜日)(現地時間、同日)、コトヌ市において、我が方西内和彦駐ベナン国臨時代理大使と先方ユロージュ・アンヴィ外務次官補代理(M. Euloge HINVI, Secrétaire Général Adjoint par interim des Affaires Etrangères, de l' Intégration Africaine, de la Francophonie et des Béninois de l’Extérieur de la République du Bénin)との間で行われた。
- 本無償資金協力の概要は次のとおりである。
(1)本無償資金協力の内容
今回の無償資金協力は、ベナン共和国による経済・社会開発に向けた取り組みを支援するため、同国が必要とする物品購入の資金を供与するものである。
(2)本無償資金協力の必要性
- ベナンの経済は、第一次産業への依存度が高く、国内産業の多角化が進んでいないこと、さらにナイジェリアへの貿易依存度が大きく、一国の動向に対外経済関係が左右されるなど、構造的な脆弱性を抱えている。
- 同国政府は、2002年に中期的なマクロ経済の枠組みの強化などを柱とした貧困削減戦略文書(PRSP)を策定し、その積極的な取り組みは、国際社会から高く評価されている。
- 同国政府は、このような取組に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本無償資金協力の効果
我が国の支援により、ベナン共和国における産業振興、経済成長を通じた貧困削減及び経済・社会開発に貢献することが期待される。
(参考)
ベナン共和国は西アフリカに位置し、面積が日本の約3分の1(約11.2万平方キロメートル)、総人口は880万人であり、1人あたりGNI(国民総所得)は531ドルである。