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インドに対するユニセフ(国連児童基金)を通じた無償資金協力
(インドにおけるポリオ撲滅計画)に関する書簡の交換について

平成20年8月22日

  1. 我が国政府は、「インドにおけるポリオ撲滅計画」(The Project for the Eradication of Poliomyelitis in India) の実施に資することを目的として、ユニセフ(国際連合児童基金)に対し、2億900万円を供与額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月22日(金曜日)(現地時間、同日)、ニューデリーにおいて、我が方堂道秀明駐インド国大使と先方カリン・フルショフ・ユニセフ在インド事務所代表(Ms. Karin Hulshof, UNICEF Representative in India)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

     インド政府保健・家族福祉省とユニセフが協力して実施する、ポリオ撲滅計画に必要なポリオワクチン(約78万バイアル)等を調達・配布等するために必要な資金を、ユニセフに対して供与する。

    (2)本計画の必要性

    • 世界のポリオ撲滅活動は着実に進展しているが、南アジアとアフリカにおいて依然としてポリオ撲滅が達成されていない。
    • インドはポリオ野生株残存4か国のうちの1つであるが、インド政府は1995年よりドナーの協力を得てポリオワクチンの一斉投与計画及び追加的一斉投与を実施し、ポリオ根絶に向けて取り組んできている。この結果、1994年には5881件あったポリオ報告例が2007年には873件に減少してきている。
    • 他方、インドは人口約10億人の大国であり、5歳以下の児童を対象とした本計画には膨大なワクチン量が必要となるが、インド政府のみで投与を継続していくことは困難であることから、ユニセフ及びインド政府は、同国北東部に位置する2州(西ベンガル州及びアッサム州)における全国一斉投与及び追加的投与に必要なポリオ・ワクチンの供与につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 本計画の実施により、ポリオワクチンの一斉投与(対象5才以下全児童)の円滑な実施が可能となり、インド国内及び隣国のポリオ撲滅に資することが期待され、同国の幼児の健康の改善が図られる。

(参考)

 インドは、面積約329万平方キロメートル、人口約10億2,874万人(2001年)、人口1人当たりのGNI約736米ドル(2006年)である。

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