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シエラレオネ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について

平成20年8月13日

  1. 我が国政府は、シエラレオネ共和国政府に対し、「食糧援助」として、5億6,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月13日(水曜日)(現地時間、同日)、ガーナ国の首都アクラにおいて、我が方石川正紀駐シエラレオネ国大使(ガーナにて兼轄)と先方ナスラサ・バキー・レモエ=ドハーティ在ガーナ シエラレオネ国臨時代理大使(Mrs. Nasratha Bakie REMOE-DOHERTY, Charge d'Affaires a.i. of the High commission)との間で行われた。
  2. 本無償資金協力の概要は次のとおりである。

    (1)本無償資金協力の内容

     シエラレオネ国の深刻な食糧事情を改善すべく、米の購入及びその輸送に必要な資金を供与する。

    (2)本無償資金協力の必要性

    • シエラレオネ国は、1991年より約10年間に亘り内戦が続いたため、国民の大多数(人口の3分の1)は避難民となるとともに、経済は破綻し、行政サービスは崩壊、インフラは破壊された。同国は、現在、紛争後の復興期にあり、治安も徐々に安定してきているが、依然として人口の70%は1日0.67米ドル以下で生活する貧困層である。特に農村部に貧困層が多く、また、避難民の帰還後も農業インフラの整備が進んでいないため、食糧不足が深刻な問題となっている。このため、栄養失調が原因とされる5歳未満児の死亡率は28.6%、子供の発育不良は60%、妊婦の74%は貧血症になるなど貧困と食糧不足が深刻な状況にある。
    • このような状況の下、シエラレオネ政府は、我が国政府に対し無償資金協力(食糧援助)を要請してきたものである。

    (3)本無償資金協力の効果

     今回の食糧援助により、シエラレオネ国の食糧不足の緩和に繋がることが期待される。

(参考)

 シエラレオネ国は、面積約7.17万平方キロメートル、人口約580万人(2007年、UNFPA)、一人当たりのGNI240米ドル(2006年、世銀)である。

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