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アフガニスタン・イスラム共和国に対する無償資金協力(タハール県国境管理能力強化計画)に関する書簡の交換について

平成20年7月28日

  1. 我が国政府は、アフガニスタン・イスラム共和国政府に対し、「タハール県国境管理能力強化計画(the Programme for Enhancement of Border Management Capacity in Takhar Province)の実施のため、11億3,000万円のガバナンスセクター・プログラム無償資金協力(タハール県国境管理能力強化計画)を行うこととし、このための書簡の交換が、7月28日(月曜日)(現地時間、同日)、同国の首都カブール市において、我が方佐藤英夫駐アフガニスタン国大使と先方アンワル・ウル・ハック・アハディ アフガニスタン・イスラム共和国財務大臣(Mr. Anwar-ul-Haq Ahadi, Minister of Finance, Islamic Republic of Afghanistan)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

    • アフガニスタン政府(財務省)が、タハール国境管理能力強化計画に必要な国境管理施設(入国管理・税関施設、監視施設、監視塔、車両検査倉庫等)の建設、税関・入国管理用機材(無線、暗視望遠鏡等)の整備、及び入国管理業務及び調達機材運用に関する訓練等を実施するために必要な資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • アフガニスタン政府及び国際社会からなるBMI(Border Management Initiative)は、2005年9月に国家国境管理戦略を策定した。右戦略はアフガニスタンにおける国境管理の重要目標の一つとして、麻薬の流通、人身売買、テロリスト往来、武器の流入等反政府組織に対する支援等非合法活動の抑止を掲げている。
    • アフガニスタンとタジキスタンの国境は、未だ両国政府による国境管理体制が整っておらず、違法薬物を始めとするロシア、中国あるいは欧州への違法物の密輸経路となりつつある。
    • 上記の状況に対し、アフガニスタン政府は国境警備の強化していく方針を示しており、強化地点の一つであり、タジキスタンと国境を接するタハール県アイカネムの国境管理能力を強化することにつき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 国境地点を強化でき違法な流通等を防ぐことに貢献する。
    • アフガニスタンとタジキスタンとの地域開発に貢献する。
    • 国境管理に資する能力を持つ人材の育成に貢献する。

(参考)

 アフガニスタンの面積は約65.2万平方キロメートル、人口は約3,060万人である。

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