平成20年7月18日
- 我が国政府は、マラウイ共和国政府に対し、「ブランタイヤ市道路網整備計画(The Project for Improvement of Blantyre City Road)」の実施に資することを目的として、5億2,900万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月18日(金曜日)(現地時間、同日)、同国の首都リロングウェにおいて、我が方松本洋駐マラウイ臨時代理大使と先方チャールズ・ンチャチャ財務省副大臣(The Honourable, Charles T. Mchacha, Deputy Minister of Finance)との間で行われた。
- 本計画の概要は次のとおりである。
(1)本計画の内容
- マラウイ政府地方自治・開発省が、同国南部のブランタイヤ市内の幹線道路2路線(7.9キロメートル)の改修・整備を実施するための協力を行う。
- 今回の協力は計画の第2期であり、チペンベレ・ハイウェイ及びリビングストン通りの改修(約4.36キロメートル)を行う。
(2)本計画の必要性
- 内陸国であるマラウイでは、陸上輸送が国際物流を含む物資・旅客輸送の重要な役割を担っている。ブランタイヤ市は同国最大の工業都市であるが、一部の幹線道路を除く道路は舗装されておらず、更に慢性的な維持管理予算不足、人口集中や産業発展に伴う交通量の増加に伴い、道路施設の劣化が進行している。
- 同国政府は市内道路の補修を実施しているが、修復が必要な路線は多数あり、全路線の改修は困難な状況である。このため、マラウイ政府は同市内道路のうち特に整備の緊急性の高いチペンベレ・ハイウェイとリビングストン通りの改修・整備に必要な資金につき、我が国に無償資金協力を要請したものである。
(3)本計画の効果
- 基幹道路の渋滞解消により、朝夕のピーク時の平均走行速度が現状の毎時26キロメートルから毎時50キロメートルに改善し、物流の輸送力が強化され、地域経済の活性化並びにマラウイの社会経済の発展に寄与する。
- 排水設備の整備により、降雨時の長時間冠水による舗装損傷が軽減され、交通の安全性が確保される。
(参考)
- マラウイ共和国は、面積約11.8万平方キロメートル、人口1320万人、人口1人当たりのGDP約161米ドル(2006年)である。
- 計画実施地域地図(添付1)(PDF)

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