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ガンビアの「ブリカマ魚市場建設計画」に対する無償資金協力に関する書簡の交換について

平成20年6月20日

  1. 我が国政府は、ガンビア共和国政府に対し、「ブリカマ魚市場建設計画(the project for Construction of Brikama Fish Market)」の実施に資することを目的として、6億3,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月20日(金曜日)(現地時間同日)、セネガル国のダカールにおいて、我が方斉藤隆志駐ガンビア国大使(セネガルにて兼轄)と先方ジブリル・セマン・ジョフ在セネガル・ガンビア大使(Gibril Seman Joof, High Commissioner of the Republic of The Gambia in the Republic of Senegal)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

    • ガンビア共和国の水産・水資源省水産局及びブリカマ地区評議会が、同国最大の人口を擁する西部行政区のコンボ中央地区のブリカマに、魚小売市場の建設及び関連機材の調達を行うために必要な資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • ガンビアのブリカマ市場は、経済発展が進む沿岸部と農業を主体とする内陸を結ぶ交通の要衝に位置し、国内人口の3割弱に相当する39万人が居住する西部行政地区の中心に位置している。
    • このため、同市場は徒歩圏のみならず、車両の利用による広域小売市場としての機能を有しており、また内陸部からの移住者等による同地区の人口増が著しいことから、安価な浮魚を主体とした鮮魚需要は大きい。
    • 現在、鮮魚販売は市場内に散在し、露天で行われているため、適切な鮮魚保蔵設備がないことから、小売販売段階で取扱量の10~15%が損耗しているなど、鮮魚小売販売施設や保管施設・機材が十分ではないために、消費者に対して安定的かつ衛生的な環境で鮮魚を販売できない状況にある。
    • このような状況の下、ガンビア共和国政府は、ブリカマ魚市場の建設を行うための資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 鮮魚の小売販売段階で発生する漁獲後損耗(10~15%)が、5%程度まで改善する。
    • 漁獲後損耗が減少することにより、売れ残りの魚の投棄等に起因する魚残滓の発生量が、年間39トンから19トンに減少する。
    • 鮮魚販売施設等が直射日光や大雨の影響を受けない、大屋根下の環境の下に整備されることにより、消費者に対して衛生的かつ効率的な鮮魚販売活動が可能となる。

(参考)

 ガンビアはアフリカ大陸西部にあり、面積は約1万1千300平方キロメートル、人口は約160万人である

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