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バングラデシュ人民共和国に対する無償資金協力(サイクロン「シドル」被災地域多目的サイクロンシェルター建設計画)に関する書簡の交換について

平成20年6月9日

  1. 我が国政府は、バングラデシュ人民共和国政府に対し、「サイクロン『シドル』被災地域多目的サイクロンシェルター建設計画」(The Programme for Construction of Multipurpose Cyclone Shelters in the Area Affected by the Cyclone Sidr)の実施に資することを目的として、9億5,800万円の防災・災害復興支援無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、6月9日(月曜日)(現地時間、同日)、同国の首都ダッカ市において、我が方井上正幸駐バングラデシュ国大使と先方アミヌル・イスラム・ブイヤン財務省経済関係担当次官(Mr. Aminul Islam Bhuiyan, Secretary, Economic Relations Division, Ministry of Finance)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

     バングラデシュの地方自治・地域開発・組合省及び地方自治技術局が、多目的サイクロンシェルター(38箇所)及び付帯の深井戸等の建設を行うために必要な資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

     2007年11月にバングラデシュに上陸した過去最大級のサイクロン「シドル」は、国内64県のうち30県に及ぶ被害をもたらした。被害は同年12月までに、死者3,363名、行方不明者871名、被災者約892万人、全壊家屋約56万軒に上った。
     我が国は同年12月にバングラデシュサイクロン災害復興支援ニーズアセスメント調査を実施し、被災状況の把握、普及・復興に関する中長期ニーズの確認と必要な支援について検討したところ、今次のサイクロンで甚大な被害を受けた4県(ポトゥアカリ、ボルグナ、ピロジプール、バゲルハット)は、サイクロンシェルター数が絶対的に不足しており、サイクロン「シドル」来襲時に避難できなかった住民が多数存在したことが明らかになった。
     このような状況の下、バングラデシュ政府は、我が国に対し、今次のサイクロン被害に対する復旧・復興支援として無償資金協力による多目的サイクロンシェルターの建設につき要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

     本計画の実施により、新たに約61,000人がサイクロン予警報発令時にシェルターへ避難可能となり、住民が生命の危険から解放されて安心して生活を営むことができることが期待される。また、安全で快適な教室が確保されるとともに、1教室当たりの生徒数が減少することにより、教育環境が改善され、就学率の向上が期待される。

(参考)

  1. バングラデシュ人民共和国は、面積約14.4万平方キロメートル、人口約1億4,000万人(平成17年)、1人当たりのGNI(国民総所得)約480米ドル(平成18年)で ある。
  2. 計画実施地域位置図(別添1)(PDF)PDF
  3. 完成イメージ図(別添2)(PDF)PDF

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