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タンザニアに対する一般プロジェクト無償資金協力
(「オイスターベイ送配電施設強化計画」)に関する書簡の交換について

平成20年5月27日

  1. 我が国政府は、タンザニア連合共和国政府に対し、一般プロジェクト無償資金協力「オイスターベイ送配電施設強化計画」(the project for Reinforcement of Transmission and Distribution Facilities in Oyster Bay Substation)の実施に資することを目的として、18億1,300万円(3か年に亘る国庫債務負担行為:平成20年度:2億1,500万円、平成21年度:10億4,700万円、平成22年度:5億5,100万円)を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月27日(火曜日)(現地時間、同日)、ダルエスサラームにおいて、我が方伊藤誠駐タンザニア国大使と先方グレイ・S・ムゴンジャ財務経済次官(Mr. Gray S. Mgonja, Permanent Secretary, Ministry of Finance and Economic Affairs)との間で行われた。

  2. 本計画の概要は次の通りである。

    (1)本計画の内容

     タンザニア電力公社が、ダルエスサラーム市において、新オイスターベイ変電所を建設し、ウブンゴ変電所に送電用設備を増設するとともに、この2つの変電所を結ぶ送電線約7キロメートルを敷設するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

     人口約250万人を擁するタンザニア第一の都市ダルエスサラーム市では、近年の経済発展及び人口増加により、電力需要が著しく増加している。これに伴い、発電設備は拡充が進み、2000年以降、同市内で火力発電所が稼動を開始し、更に2004年にはガスタービン発電所に燃料を輸送するため、天然ガスのパイプラインプラントも運用が開始されている。他方、設備拡充が発電機能の強化に偏ったことから、基幹変電所であるイララ変電所が過負荷状態となり、長時間の停電が生ずるなどの支障が出ている。
     タンザニア政府も、送配電施設整備に高い優先度を付し、特にダルエスサラーム市の電力需要の伸びが著しい北部地区において、安定した電力供給を確保するための施設整備に必要な資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 新オイスターベイ変電所の33/11キロボルト配電用変圧器が整備され、同変電所区域の需要家(約22万3,000人)への電力供給力が向上する。
    • 変圧器の故障で過負荷となっているイララ変電所の負荷の一部を新オイスターベイ変電所がまかなうことにより、イララ変電所の過負荷状態が約19%緩和される。
    • ウブンゴ変電所から新オイスターベイ変電所間の電力損失が現状21.0%のものが7.2%まで改善される。

(参考)

  1. タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し、面積が日本の約2.5倍(94.5万平方キロメートル)、総人口は3,946万人であり、1人あたりGNI(国民総所得)は350ドル(2006年)である。
  2. プロジェクト位置図(PDF)PDF

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