国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ベトナムに対する円借款の供与について

平成20年3月26日

  1. 我が国政府は、ベトナム社会主義共和国政府に対し、同国の経済社会開発および市場経済化努力を支援するため、総額943億5,300万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、3月26日(水曜日)、ハノイにおいて、我が方坂場三男駐ベトナム国大使と先方ヴォー・ホン・フック計画投資大臣 (H. E. Mr. Vo Hong Phuc, Minister of Planning and Investment of the Socialist Republic of Viet Nam)の間で行われた。

    対象案件および供与限度額

    (1)南北高速道路建設計画(ホーチミン市-ゾーザイ間)(第一期)166億4,300万円
    (2)ハノイ市都市鉄道建設計画(一号線)(調査・設計等のための役務)46億8,300万円
    (3)ハノイ市環状三号線整備計画 280億6,900万円
    (4)送変電・配電ネットワーク整備計画 109億0,600万円
    (5)第二期ホーチミン市水環境改善計画(第二期) 131億6,900万円
    (6)フエ市水環境改善計画 208億8,300万円
     計 943億5,300万円

  2. 対象案件の概要

    (1)南北高速道路建設計画(ホーチミン市-ゾーザイ間)(第一期)

     べトナム南部において、南北高速道路の一部を構成するホーチミン- ロンタイン- ゾーザイ間(約50キロメートル)の高速道路を建設し、処理能力が限界に達している国道1号線、51号線の渋滞緩和、都市間移動の時間短縮を図り、工業発展の著しいホーチミン市周辺の交通需要増への対応を図るもの。

    (2)ハノイ市都市鉄道建設計画(一号線)(調査・設計等のための役務)

     ベトナムの首都であり、北部経済の拠点であるハノイ市において、都市鉄道を建設することにより、増加する交通需要への対応を図り、もってハノイ市の交通渋滞及び大気汚染の緩和に寄与するもの。

    (3)ハノイ市環状三号線整備計画

     ハノイ市環状道路3号線の南西側約8.9キロメートルの区間(国道32号線との交差点からファップバン橋)に、片側2車線の高規格道路を建設することで、ハノイ市内の交通渋滞の緩和、及びホアラック・ハイテクパークからベトナム北部主要港湾や空港へのアクセス改善に寄与するもの。

    (4)送変電・配電ネットワーク整備計画

     都市部(特に工業団地等)における送変電網の増強、及び配電線の整備を行うことにより、急増する電力需要に対応する安定的・効率的な電力供給を確保するもの。

    (5)第二期ホーチミン市水環境改善計画(第二期)

     ホーチミン市の排水・下水道システムの整備(下水処理場の拡張、下水管敷設・改修等)を行うことにより、浸水被害の軽減、及び汚水処理能力の向上を図り、もって同市の都市・生活衛生環境の改善にするもの。

    (6)フエ市水環境改善計画

     ベトナム中部の主要都市のひとつであるフエ市のフォン川流域市街地において、下水道施設及び排水施設を整備することにより、汚水処理能力の向上及び浸水被害の軽減を図り、もって同市の生活衛生環境の改善、フォン川の水質改善に寄与するもの。

  3. 供与条件

    対象案件:(1)、(3)

    (1)金利:年1.2%(一般条件)
     (コンサルタント関連部分 年0.01%)
    (2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

    対象案件:(4)

    (1)金利:年1.2%(一般条件)
    (2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

    対象案件:(2)

    (1)金利:年0.2%(本邦技術活用条件)
     (コンサルタント関連部分 年0.01%)
    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:日本タイド

    対象案件:(5)、(6)

    (1)金利:年0.55%(優先条件)
     (コンサルタント関連部分 年0.01%)
    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

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