平成19年11月20日
モンバサ港は、ケニア唯一の国際貿易港であることに加え、東アフリカの中で最も規模が大きく、同国における輸出入の拠点としてだけではなく、ウガンダ、ブルンジなど内陸国の港湾機能も担っている。
同港で取扱うコンテナ貨物量は年間約17%の割合で増加しており、2015年には約96万TEU (Twenty-foot Equivalent Unit:20フィートコンテナ1個分)の需要が見込まれている。しかし、現在の同港におけるコンテナ貨物取扱能力は年間45万TEU程度であるとともに、コンテナ船の大型化への対応、港湾へのアクセス性の向上や運営の効率化等の課題も有している。
同国はもちろんのこと東アフリカ地域の国際競争力の強化による更なる経済発展のためには、新たなコンテナターミナルの整備を行い、コンテナ取扱能力量の強化及び運営の効率化を図ることが急務である。
そのため、本港の開発は「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」の優先案件としても位置づけられている。
本事業はモンバサ港における取扱貨物の需要増加に対応し、東アフリカ全域のゲートウェイとしての機能を強化するため、コンテナターミナルの拡張及び荷役機械の整備等を行い港湾運営の効率化を図り、ケニア及び周辺諸国の物流効率化及び国際競争力強化を支援するものである。
具体的には、事業完成後にはコンテナ貨物取扱量の倍増及び滞船時間の大幅な短縮等の効果が見込まれる。
また、本計画は本邦技術活用条件(STEP:Special terms for Economic Partnership)を利用し、軟弱地盤対策等我が国の優れた技術を活用する予定である。
(1)金利:年0.20%
(コンサルティングサービス部分については、年0.01%)
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件:日本タイド(本邦技術活用条件(STEP))