
ラオスに対する一般文化無償資金協力について
平成19年8月31日
- 我が国政府は、ラオスに対し、日本・ラオス武道館建設計画を実施するために(the project for the Construction of Lao-Japan Budo Center)、4億円を限度とする額の一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月31日(金曜日)(現地時間同日)、ビエンチャンにおいて、我が方 桂 誠 駐ラオス大使と先方 ブンクート・サンソムサック 外務副大臣(H.E.Mr. Bounkeut SANGSOMSAK, Vice Minister of Foreign Affairs of the Lao People's Democratic Republic)との間で行われた。
- ラオスへは1966年から我が国武道専門家が派遣されており、近年は東南アジア競技会(アジア競技会のASEAN版、通称SEA GAMES)等で活躍する選手を輩出するレベルに至っている。他方、現在同国国内に国際基準を満たす武道場は存在せず、競技者は会議室や講堂といった施設を活用して練習しているが、柱を挟んで練習を行う等環境として危険かつ劣悪な状況である。また同国は2009年12月に開催される東南アジア競技会のホスト国となっており、同大会において空手及び柔道が正式種目として採用されていることから、国際基準の武道場の建設が必須である。
このため、今回我が国に対して一般文化無償資金協力の要請があったものである。
- 今回の支援により、同国における武道をはじめとするスポーツ振興はもとより、元来良好な日・ラオス関係の更なる発展が期待されるほか、東南アジア競技会で本武道館が使用される様子が同国国内のみならずASEAN地域各国に報道されることにより、同地域の対日理解や親日感情の促進に繋がっていくと考えられる。