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東ロドピ山トラキア美術博物館センター建設に対する一般文化無償資金協力について

平成19年7月31日

  1. 我が国政府は、ブルガリア共和国政府に対し、東ロドピ山トラキア美術博物館センター建設計画を実施するために(the project for the Construction of the Museum Center for Thracian Arts of East Rodopi Mountains)、3億4,100万円を限度とする額の一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月31日(火曜日)(現地時間、同日)、ソフィアにおいて、我が方 福井宏一郎駐ブルガリア共和国大使と先方 イヴァイロ・カルフィン副首相兼外務大臣(H. E. Mr. Ivailo KALFIN, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Republic of Bulgaria)との間で行われた。
  2. ブルガリアにおいては、近年トラキア文明の遺跡が次々と発掘されており、本件美術博物館が研究展示対象とするアレクサンドロヴォ古墳では紀元前4世紀後半に作られた貴重な壁画等考古学的にも貴重な遺物が発掘されているが、劣化が進んでおり早急な保全・研究対策が必要である。このため、同古墳の保全修復に係る研究促進、発掘物の展示を行う美術館の建設及び保全・研究・展示に係る機材が必要であり、ブルガリア共和国政府は、今回我が国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。
  3. 今回の協力を通じ、ブルガリアが重視する歴史的文化遺産を保全・展示する本件美術館をブルガリア国民が視察することにより、日本の支援の重要性に対する認識の向上が期待できるとともに、我が国政府がこのようにトラキアの歴史の広報、古墳保存作業への支援を行うことは、同国における我が国に対する好印象を強めるという長期的効果を生み出すことが期待される。
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