平成20年3月11日
- 我が国政府は、マダガスカル共和国政府に対し、9億円のノン・プロジェクト無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、3月11日(火曜日)(現地時間、同日)、同国の首都アンタナナリボにおいて、我が方川口哲郎駐マダガスカル国大使と先方マルセル・ランジェヴァ外務大臣(Mr. Marcel Ranjeva, Ministre des Affaires Etranges)との間で行われた。
- 本無償資金協力の概要は次のとおりである。
(1)本無償資金協力の内容
今回の無償資金協力は、「クールアース・パートナーシップ」による支援の一環として、マダガスカル国による経済社会開発に向けた取組等を支援するために実施するものである。
(2)本無償資金協力の必要性と効果
- 我が国は、マダガスカル国政府と気候変動問題に関する政策協議を実施し、「クールアース・パートナーシップ」による支援についての我が国の基本的考え方に対する同国の賛意が示された。
- また、同国は、2007年に国家開発計画「マダガスカル行動計画」(MAP)を策定し、教育、衛生などの基礎生活分野、農村開発、環境保全、民間経済部門振興などの8分野を中心に経済社会開発を推進している。
- 上記を受け、我が国はマダガスカル国政府による経済社会開発に向けた取組等に対し支援を実施することとした。
(参考1)
マダガスカルは、面積約58.7万平方キロメートル(日本の約1.6倍)、人口約1,910万人、1人当たりのGNIは約280米ドルである。
(参考2)「クールアース・パートナーシップ」(気候変動対策における開発途上国支援のための資金メカニズム)
我が国の国際環境協力の一つの柱である「温室効果ガスの排出削減と経済成長を両立させ、気候の安定化に貢献しようとする途上国に対する支援」を実施するための方策。これにより、途上国の排出削減への取組みに積極的に協力するとともに、気候変動で深刻な被害を受ける途上国に対し支援するもの。