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スリランカ民主社会主義共和国に対する一般プロジェクト無償資金協力「アヌラダプラ教育病院整備計画(詳細設計)」)に関する書簡の交換について

平成20年2月29日

  1. 我が国政府は、スリランカ民主社会主義共和国政府に対し、「アヌラダプラ教育病院整備計画(詳細設計)(The Project for Improvement of Anuradhapura Teaching Hospital)」の実施に資することを目的として、1億400万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、2月29日(金曜日)(現地時間同日)、同国のコロンボにおいて、我が方荒木喜代志駐スリランカ国大使と先方ジャヤスンダラ財務計画省次官(Dr. P. B. Jayasundera, Secretary, Ministry of Finance and Planning) との間で行われた。
  2. 本計画は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

     スリランカ国のアヌラダプラ教育病院の外来棟(外来部門、産婦人科手術部門、小児及び新生児ICU等)等の施設建設及び関連医療機材の整備を実施するための資金を供与する。今回の書簡の交換は、本計画のうち、詳細設計に係る部分について行われるものである。

    (2)本計画の必要性

     スリランカ国における保健状況は、無料の医療サービスが末端まで普及していることもあり、同じGNIレベルの国々と比べても比較的良好であるが、地域間格差は大きく、本件対象地域である北中央州では、乳幼児死亡率や5歳未満児死亡率は全国の州の中で最も高い数値となっている。
     アヌラダプラ教育病院は、北中央州唯一の3次医療施設であるが、同州の下位医療施設には専門外来がなく、外科手術や帝王切開は対応不可能な状態であることから、アヌラダプラ教育病院に患者が集中し大変混雑している。他方、アヌラダプラ教育病院は、1958年に設立されたため老朽化が激しく、また、患者及び医療従事者の動線が錯綜しているなど、3次医療施設として備えておくべき専門医療サービスが施設、機材の未整備のために十分に行えない状況にある。
     このような背景の下、スリランカ政府は、アヌラダプラ教育病院の外来部門サービスの充実や異常分娩対応施設の充実等を図ることを目的とした施設及び機材整備に係る無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 外来患者への対応能力が向上する。
    • 産婦人科手術部において質の高いサービスが提供可能となるとともに手術件数が増加する。
    • 新生児及び小児への集中治療の安全性が高まるとともに、質の高いサービスが可能となる。

(参考)

  1. スリランカ国は、面積約65,607平方キロメートル、人口1,967万人(2005年)、人口1人当たりのGDP約1,355米ドル(2006年)である。
  2. プロジェクト位置図(添付1)(PDF)PDF
  3. 案件概念図(添付2)(PDF)PDF

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