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モルディブ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について

平成20年2月27日

  1. 我が国政府は、モルディブ共和国政府に対し、「食糧援助」として2億3,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、2月27日(水曜日)(現地時間同日)、スリランカ民主社会主義共和国のコロンボにおいて、我が方荒木喜代志駐モルディブ日本国大使(スリランカにて兼轄)と先方アリ・フセイン・ディディ駐スリランカ・モルディブ高等弁務官(Mr. Ali Hussain Didi, High Commisioner of the Republic of Maldives in the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka) との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

     モルディブ政府が小麦粉の調達に必要な資金を供与するもの。

    (2)本計画の必要性

    • 小規模島嶼国であるモルディブ共和国は、国土が約1,200の島々からなり、ほぼ全ての島が環礁で、農業に適した土地は30平方キロメートルに満たない。これは、全ての国土面積の10%以下である。
    • また、農地はアルカリ分が多く穀物生産に適さないやせた土地であることから生産性は低く、主食である小麦粉は100%輸入に依存している。そのため、食糧が国際価格の変動の影響を受けやすく、常に食糧安全保障の問題を抱えている。
    • このような状況の下、モルディブ政府は、食糧不足の改善・安定供給、物価安定等の観点から、小麦粉の調達に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 我が国はモルディブに対して1981年より継続的に食糧援助を実施しているが、小麦を含めた主要穀物の市況が高騰している中、モルディブの食糧安全保障を維持する上からも、今回の支援が同国の食糧安定供給に大いに貢献することが期待される。

(参考)

  1. モルディブ共和国は、面積約298平方キロメートル、人口約29.9万人(2006年)、人口1人当たりのGDP約2,606米ドル(2005年)である。
  2. モルディブ共和国は伝統的に友好国(国際場裏において我が国を支持するほか、安保理改革に関するG4決議案の共同提案国になる等極めて親日的)。
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