国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

国連世界食糧計画(WFP)を通じたブルンジ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について

平成20年2月26日

  1. 我が国政府は、国連世界食糧計画(WFP)を通じ、国内紛争の影響や貧困等のため慢性的な食糧不足の状況にある社会的弱者(国内避難民、女性、子供等)を抱えるブルンジ共和国に対し、3億4,000万円の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が2月26日(火曜日)(現地時間同日)、ローマにおいて、我が方福嶌教輝在イタリア国臨時代理大使と先方スサナ・マルコーラWFP事務局次長(Ms.Susana Malcorra, Deputy Executive Director)との間で行われた。
  2. 本無償資金協力の概要は次のとおりである。

    (1)本無償資金協力の内容

     ブルンジ国内の社会的弱者の食糧事情を改善すべく、米の購入及びその輸送に必要な資金をWFPに供与する。

    (2)本無償資金協力の必要性

     ブルンジでは、1993年から2005年までの13年に及ぶ内戦の結果、30万人が死亡し、120万人もの人々が国内避難民又は国外難民になった他、国土の荒廃と経済の大きな停滞を招いた。農業従事者が労働人口の90%を占めるにもかかわらず、農業生産高はGDPの半分以下で、人口の約89%が1日2ドルで生活する極貧国である。食糧生産高は内戦の影響で内戦前の低い水準に留まっていることから、常に年30万トンから40万トンの食糧が不足している。栄養失調率は44%で、貧血は妊産婦の31%、5歳以下の幼児の56%に見られる。更に、同国の人口増加率は年3%近くとなっている。WFPはブルンジ全域の社会的弱者を対象として食糧配給事業を行っており、2008年の裨益目標者数を114万人としている。

    (3)本無償資金協力の効果

     我が国は、ブルンジの社会的弱者の置かれた状況に鑑み、WFPの支援要請に応え、人道的見地から食糧援助を実施するものである。今回の食糧援助により、同国社会的弱者の食糧不足の緩和に繋がることが期待される。

(参考)

  1. 基礎データ
    国名 面積(万平方キロメートル) 人口(百万人) 一人当たりGDP(米ドル)
    ブルンジ 2.78 7.8 100 (2006)

    出典: 外務省ホームページ

  2. 被援助国地図(PDF)PDF

Adobe Acrobat Readerダウンロード Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータのOS用のソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る