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ザンビアに対する一般プロジェクト無償資金協力
「ルアプラ州地下水開発計画(詳細設計)」に関する書簡の交換について

平成20年2月5日

  1. 我が国政府は、ザンビア共和国政府に対し、「ルアプラ州地下水開発計画(詳細設計)」 (The Project for the Groundwater Development in Luapula Province)の実施に資することを目的として、7,000万円を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、2月5日(火曜日)(現地時間、同日)、ルサカ市において、我が方三田村秀人駐ザンビア国大使と先方ンガンドゥ・マガンデ財務・国家計画大臣(The Honourable, Ng'andu P.Magande, Minister of Finance and National Planning of the Republic of Zambia)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次の通りである。

    (1)本計画の内容

     ザンビア地方自治・住宅省が、同国北部のルアプラ州に於いて、ハンドポンプ付き深井戸の給水施設200箇所を建設、運営するとともに、維持管理指導を行うための資金を供与する。今回の書簡の交換は、本計画のうち詳細設計及び維持管理指導の一部に係る部分につき行われるものである。

    (2)本計画の必要性

    • ザンビアでは、給水、衛生サービスの普及率が低く、ルアプラ州に於ける安全な水へのアクセス率は17%以下と極端に低い。給水施設の不足する村落では、手堀りの浅井戸や数キロメートル離れた涸れ川のたまり水など、不衛生な水に生活用水を依存している。このため、水因性疾患の増加、婦女子の水汲み労働負担など、住民の経済活動、教育、健康等に深刻な影響を与えている。
    • このためザンビア国政府は、我が国が実施した開発調査「全国水資源開発計画」に基づく「全国給水政策」を策定した。同政策では、現在の全国平均給水率37%から75%へ向上させることを目標としており、政府は給水施設の整備を進めているが、ルアプラ州等緊急に整備する必要がある地域が多数存在し、同国の厳しい財政事情から全計画を自力で実施するのは困難な状況にある。このため、ザンビア国政府は、給水及び衛生状況が劣悪なルアプラ州の七郡を対象に、給水施設の建設等に必要な資金につき、我が国に無償資金協力を要請したものである。

    (3)本計画の効果

    • 200箇所のハンドポンプ付き深井戸給水施設の建設により、ルアプラ州7郡で安全な水にアクセス出来る人口が5万人増加し、衛生状況が改善され、水因性疾患の減少も期待される。
    • 給水施設の維持管理指導により、約80名の自治体井戸管理者が育成され、また住民組織の育成により施設の運営体制が構築される。

(参考)

  1. ザンビアは四国の約2倍の面積(約75万平方キロメートル)、人口は約1,190万人、一人当たりGNI(国民所得)は約500ドルである。
  2. プロジェクト位置図(PDF)PDF
  3. 深井戸給水施設完成予想図(PDF)PDF

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