平成19年12月20日
(1)本計画の内容
首都ブジュンブラ及びタンザニア国境地域の3州(ムインガ、ルイギ、マカンバ)において、UNHCRが、タンザニアからのブルンジ難民約40,000人の帰還促進や住宅の整備等の再定住支援を行うための資金を供与する。
(2)本計画の必要性
1993年に勃発したブルンジ内戦により、死者30万人、難民・国内避難民120万人以上が発生したが、2000年のアルーシャ和平合意の成立を経て、現在は、民主的に選出されたンクルンジザ大統領の下で、ツチ族・フツ族の権力均衡に配慮した政府を組閣し、治安回復及び紛争からの復興に取組んでいる。
UNHCRによると、2006年末現在の国外のブルンジ難民数は、コンゴ(民)に約17,000人、タンザニアに352,640人とされている。ブルンジでは、2006年9月に包括的停戦協定が結ばれたが、国内の不安定な治安状況、また近年の旱魃等による帰還地域の食糧危機により帰還事業に遅れが生じていた。しかし、UNHCR等が2007年7月以降、帰還する難民に対し、これまで配布されていた帰還パッケージ(食糧品、非食糧品、教育及び農業キット)に加え、現金支給支援(45米ドル)を開始してから、帰還を望む難民の数は急増しているところである。ブルンジでは、このように今後大規模な難民の帰還が予想されているが、帰還先の整備が進まないまま帰還が続いた場合には、再び難民となってしまう可能性もあり、同国における平和構築のために、帰還先の社会施設の整備が急務になっている。
(3)本計画の効果
本プログラムの実施により、帰還難民の再定住支援、帰還先の地域社会の能力構築等を図ることにより、同国の平和の定着に寄与することが期待される。
(参考)
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