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パキスタン・イスラム共和国に対するユニセフ(国連児童基金)を通じた無償資金協力(「パキスタン・イスラム共和国におけるポリオ撲滅計画」)に関する書簡の交換について

平成19年12月3日

  1. 我が国政府はパキスタン・イスラム共和国において「パキスタン・イスラム共和国におけるポリオ撲滅計画」(The Project for the Eradication of Poliomyelitis in the Islamic Republic of Pakistan)の実施に資することを目的として、ユニセフ(国連児童基金)に対し4億4,300万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月3日(月曜日)(現地時間、同日)、イスラマバードにおいて、我が方小島誠二駐パキスタン国大使と先方マーティン・モンゴワンジャ・ユニセフ・パキスタン事務所代表(Mr. Martin Mongwanja,Representative,United Nations Children's Fund (UNICEF) in Pakistan)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)内容

     パキスタン政府保健省が、ユニセフと協力して、ポリオ撲滅計画(ポリオ・ワクチンの投与(約2,380万ドース)等)を実施するために必要な資金を供与する。我が国の支援を受けたワクチン等は、主にパキスタンにおけるポリオ撲滅に重要な地域であるアフガニスタンとの国境周辺地域(北西辺境州及び連邦直轄部族地域(FATA))における一斉投与に使用される。

    (2)必要性

     パキスタン政府は、ユニセフの協力の下、1994年より毎年継続的にポリオ・ワクチンの全国一斉投与(NID : National Immunization Days)を実施し、ポリオ撲滅に向けて取り組んできている。この結果、ポリオの報告例は1993年の1,803件から2006年の40件へと減少してきているが、依然としてその数は世界的に見ても多い。このため、ユニセフは、ポリオ撲滅の早期実現に向け一層積極的な取組が重要であるとして、今後、一層NIDを強化することを同国政府に対し指導している。しかしながら、パキスタンの財政事情が依然として厳しいため、自国だけでNID実施に必要となる多量のワクチンを確保することが困難となっている。
     このような状況の下、同国政府及びユニセフは「ポリオ撲滅計画」を策定し、この計画の実施のためのポリオ・ワクチン等の購入に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである 。

    (3)効果

     今回の協力により、パキスタン国内の5歳未満児約2,000万人に対するワクチン投与が可能となり、ポリオ撲滅に貢献することが期待される。

(参考)

  • パキスタン・イスラム共和国は、面積約79.6万平方キロメートル、人口約1億5,680万人(平成18/平成19年)、人口1人当たりのGNI約770米ドル(平成18年)である。
  • 計画実施地域地図(別添)(PDF)PDF

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