平成19年11月28日
- 我が国政府は、ジブチ共和国政府に対し、2億円のノン・プロジェクト無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、11月28日(水曜日)(現地時間、同日)、同国の首都ジブチにおいて、我が方駒野欽一駐ジブチ国大使と先方マハムッド・アリ・ユスフ外務・国際協力大臣(S. E.Monsieur Mahmoud Ali Youssouf, Ministre des Affaires Etrangeres et de la Cooperation Internationale de la Republique de Djibouti)との間で行われた。
- ジブチは国土の大部分が半乾燥地帯に属し、土壌も農業に適さない火山灰地であり、地下資源にも恵まれておらず、主な収入源は紅海沿岸のジブチ港の中継貿易、港湾施設サービスなどに依存している。ジブチ政府は2003年から貧困削減政策を策定するなど、世界銀行、国際通貨基金(IMF)とも協力し、財政赤字の削減、公務員数の削減など、経済の安定化に向けた努力を行っている。しかし、近隣にソマリア等の紛争地域を抱え、自国人口が約70万人なのに対し、過去20年間に10万人以上の難民が流入し、現在も約2万から3万人のソマリア難民等が滞在し、経済を圧迫するなどの困難を抱えている。
- 今回のノン・プロジェクト無償資金協力は、こうしたジブチ政府の経済的困難緩和のための努力を支援するもので、同国政府がこのような取り組みに必要な品物を輸入する代金の支払いのために使用される。また、本協力によりジブチ政府により積み立てられる見返り資金は、同国の社会、経済開発事業に使用される。
(参考)
ジブチは四国の約1.3倍の面積(2.3万平方キロメートル)、人口は約80万人、一人当たりGNI(国民所得)は約1,020ドルである。