平成19年7月6日
インドネシア主要地域のAMラジオ放送網が完成
- 我が国政府は、インドネシア共和国政府に対し、「遠隔地ラジオ放送網拡張計画」(the project for Expansion of Radio Broadcasting Coverage in the Remote Areas)の実施に資することを目的として、3億5,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月6日(金曜日)(現地時間、同日)、同国首都ジャカルタにおいて、我が方海老原紳駐インドネシア国大使と先方プリモ・アルイ・ジュリアント外務省アジア・太平洋・アフリカ総局長(Mr. Primo Alui Joelianto, Director General for Asia Pacific and African Affairs,Department of Foreign Affairs)との間で行われた。
*なお、本件以外にも「グヌンキドル県水道整備計画(2/2)」「東西ヌサトゥンガラ州地方給水計画」「持続的沿岸漁業振興計画」の署名の交換も同時を実施された。
- 本計画の概要の次のとおりである。
(1)本計画の内容
- 実施主体:インドネシア・ラジオ公社(RRI)
- 実施場所:中部スラウェシ州トリトリ県および東カリマンタン州タラカン市
- 供与施設:AMラジオ送信施設建設(放送用送信設備、アンテナ)
(2)本計画の必要性
- インドネシアは多民族国家であり、約1万5,000の島々からなる広大な領土を有しているため、国家統合の手段(インドネシア語の普及、情報の迅速な伝達等)として、ラジオ放送が大きな役割を果たしている。
- しかし、貧困地域である東カリマンタン州タラカン市及び中部スラウェシ島トリトリ県においては、隣国のマレーシアやフィリピンの放送しか受信できず、インドネシア国内で情報格差が生じている。
- このような状況の下、インドネシア政府は、中波放送(AM)を受信できない東カリマンタン島タラカン県及びスラウェシ島トリトリ市においてラジオ送信施設を整備するため、必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
今回の支援により、東カリマンタン島タラカン県及び中部スラウェシ島トリトリ市において、約67万人がインドネシア国内の中波ラジオを聞くことができるようになるとともに、インドネシアの全放送局(58放送局)において、中波放送設備が整備され、全国で中波放送サービスを提供することができるようになる。
(参考)
- インドネシアは、面積約189万平方キロ、人口2億1,700万人(2004年)、人口1人当たりのGDP約1,283米ドル(2005年)である。
- 位置図(添付1)(PDF)
Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータのOS用のソフトウェアを入手してください。