国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ツバルに対する無償資金協力(フナフチ港改善計画)に関する書簡の交換について

平成19年7月3日

  1. 我が国政府は、ツバル政府に対し、「フナフチ港改善計画(the Project for Improvement of Funafuti Port)」の実施に資することを目的として、総額9億3,200万円を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月3日(火曜日)(現地時間同日)、同国の首都フナフチにおいて、我が方滑川雅士駐ツバル国大使(フィジーにて兼轄)と先方タウケリナ・フィナカソ通信運輸大臣兼公共事業エネルギー大臣(Hon. Taukelina Finikaso, Minister for Communication and Transport, Minister for Works and Energy)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

    • ツバル国天然資源土地省水産局及び通信運輸省海運局が、安全かつ円滑な陸揚げ機能の維持を目的としてフナフチ港の改善を実施するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • ツバルの水産業は、食料調達手段又は現金収入源として、国民の約67%が何らかの形で携わる主要産業。
    • ツバル国政府は、ヌエラキタ島を除く全離島に地域漁業センターを整備し、水産物の安定供給と地域経済の発展に努めてきた。各島で集荷された水産物の一部は、島間連絡船等により首都のあるフナフチ島へ運搬され、離島に現金収入をもたらしている。さらに、国内航空路線を持たないツバルにあっては、海上輸送が国民の生活を根底から支える生命線となっており、ツバルの海運は、国民の島嶼間移動や生活物資の輸送において重要な役割を担い、水産業をはじめとする離島の産業振興はもとより、国民生活の維持に不可欠な存在となっている。
    • 海運の拠点となるのはツバルで唯一大型船舶の接岸が可能なフナフチ港であるが、1)桟橋が建設後27年を経て老朽化が進み、コンクリートの剥離、ひび割れなどから崩落する危険があることから、安全な荷役作業ができないこと、2)右事情によりコンテナ重量が制限されていること、3)コンテナヤードに余裕がなく、荷役効率の低下を招いていること、などの問題が生じている。
    • このような状況の下、ツバル国政府は、フナフチ港の改善の実施のために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたもの。

    (3)本計画の効果

    • 桟橋の安全性が確保されることにより、20フィートコンテナの重量制限が現行の一律最大18トンからコンテナ毎の規格(最大総重量約20~30トン)に緩和される。
    • 適切な桟橋の長さが確保され、大型船の係留による他の船舶の航行障害が解消される。
    • 保税倉庫改修・清水タンク整備により、貯水能力が増強され、船舶への清水補給能力が向上する。

(参考)

  1. ツバルは、面積約25.9平方キロメートル、人口約1万人(平成18年)、人口1人当たりのGDP2,478豪ドル(平成14年)である。
  2. 計画実施地域地図(添付1)(PDF)PDF

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